陥りがちな頭皮ケアの落とし穴!?
暑くて寝苦しい夏も終わり、ようやく安眠しやすい季節になりましたが、そんななか、ちょっと気になることが…。最近、枕に付く抜け毛の量が、なんだ か多いような気がするんです!
調べてみたところ、なんと「秋は抜け毛が増える」というウワサをキャッチ! コトの真相を確かめるべく、『銀座総合美容ク リニック』の院長で、頭髪の専門医・正木健太郎先生に話を聞きました。
“秋は抜け毛のシーズン”というウワサ、本当なんでしょうか!?
「一般的に四季がはっきりした地域では、確かに、秋の抜け毛は多いといわれています。そもそも哺乳類にとって“毛”は、体温を調節するためのもの。
そのため、季節が変わる9月から11月くらいに夏毛と冬毛の入れ替わりがあります。人間の髪の毛が抜けるサイクルには、こうした毛の生え替わりに一致する波がみ られるため、秋に抜け毛が多いのは、その名残りだという説があるんです」
ということは、この季節に抜け毛が増えるのは、人間にとって自然な現象。すぐに薄毛を心配する必要はないんですね!
「いえ。夏場の強い紫外線や、普段より増えた汗や皮脂によって、頭皮のコンディションが悪化してしまうことは十分に考えられます。
髪の毛にとって、頭皮の 環境を正しく保つことが最も大切であるのは間違いありません。すでに薄毛で悩む人はもちろん、そうではない人たちでも、頭皮のケアは基本的に怠るべきでは ないでしょう」
なるほど。秋の抜け毛が薄毛の兆候ではないにせよ、頭皮環境を常に意識しておくことは、やっぱり髪の毛にとって重要なようです。頭は常に清潔にしておきたいところですね!
「ただ、気をつけてほしいのが、“頭皮はとにかく洗えばいい”わけではないということ。最近、“スカルプケア”という言葉の浸透とともに、頭皮の脂を必要 以上に悪者にする風潮が強くなっているように感じます。
皮脂は根こそぎ落とすのではなく、適度に残すことも重要なんです」
えっ!? 皮脂を洗いすぎても、頭皮にとっては悪影響ということ? でも、適度に皮脂を残すって、具体的にどうすればいいんでしょうか!?
「まずは、毎日使うシャンプーから考え直してみては? 最近、“スカルプケア・シャンプー”として認識されがちな洗浄力の強いシャンプーの成分は、ある意 味合成洗剤に近いものも少なくありません。
でも、普段手を洗うときに洗剤は使いませんよね? 頭皮も手と同様、人間の肌。本来は、石鹸成分で適度に洗浄すれば十分なんです」
と、オススメしてくれたのが、正木先生自身も開発に携わったというスカルプケア・シャンプー『メソケアプラス』。
石鹸成分のシャンプーなので、皮脂を落としすぎないのだとか。さらに、洗髪後の頭皮にうるおいを補給してくれるローションと合わせて使用することで、「適度な洗浄と保湿」という頭皮にとって理想的な環境を維持できるのだそう!
「過剰な洗髪」は、陥りがちなスカルプケアの落とし穴。これまで誤解していたという人は、今すぐこんなアイテムで、自分の頭皮環境を見直すことから始めた方がいいかもしれませんよ!
web R25
美髪になるためのスカルプケア方法
セレブみたいなツヤ髪を見ると、思わず振り向いちゃいますよね!
肌も髪も美しさの第一条件は「ツヤ」。そんな美髪は、頭皮から生まれることはもはや周知の事実。そこで、L25世代の頭皮事情をヘアサロン「AMATA」オーナーで毛髪診断士の美香さんに聞いてみました。
「個人差はありますが、サロンにいらっしゃるL25世代の方の90%は何らかのトラブルを抱えていると思います。疲れからのストレスで頭皮が硬かったり、 むくんだり…。フケやベタつき、敏感になりやすい(かゆみなど)といった自覚症状を訴える方もいらっしゃいます。
サロンでスカルプケアをされる方も多いですが、基本となるのが毎日のシャンプーです」
美香さん直伝のシャンプー法を教えてください!
「まず、頭皮と毛髪にお湯で1分間の予洗いをします。
次に両手で軽くのばしたシャンプー剤を、点置きしていきます(全部で五カ所ぐらい)。よく泡を立てる ことがコツで、頭部に自分の指腹を密着させて地肌をくるくるリズミカルな感じで洗います。日々の汚れが除去できないと、過酸化脂質が溜まり刺激となり、毛 髪の育成に著しく影響があります」
また、お風呂上がりの毎日のトリートメントも健康な頭皮を育むには大切なこと!
「シャンプー後の清潔な頭皮に育毛剤(頭皮の美容液)をなじませて、軽いマッサージをしましょう。スカルプブラシを使った頭皮マッサージもよいのですね。ブラシによる刺激で血行を促すのはもちろんのこと、毛髪環境を整えて、髪の成長促進にも影響を与えていきます」